大手町の家
- 竣工時期
- 1995年
- 用途
- 住宅
- 構造規模
- 木造 2階 218.73㎡
- 所在地
- 群馬県前橋市
京町屋を思わせる都市型住宅
間口が狭く奥行きが深い京都の町屋の様な敷地を生かすため、中庭を設け市中の喧噪を忘れさせる静かな空間を造りました。
和の様式が濃いたたずまいは年月がたつに従い落ち着いた表情を見せています。
街中で長年商売を続けた建築主とは長年のお付き合いでした。もともと前橋でも有数の呉服屋の家系であり庭には当時棟に上がっていた大きな鬼がわらがそっと置かれています。
家を建てるにあたり要望されたことは伝統的な日本家屋の様式をもつ住宅とのことでした。
デザインを固めるため日本各地の伝統的な町並みが残る街を見学して歩きました。
結局京都で投宿した旅館でプランの方向が決定。外観の特徴はむくりの付いた瓦屋根としました。
町屋としてやはり商家の面影を残すところが建築主の血筋を表すものといえます。