絹小沢株式会社
- 竣工時期
- 2007年8月
- 用途
- 事務所
- 構造規模
- 鉄骨造 2階 1165.87㎡
- 所在地
- 群馬県高崎市
- 設計
- 米田雅夫
JR高崎問屋町駅前に建つ繊維問屋ビル
絹小沢株式会社は絹関連の商社として全国に顧客を抱える企業です。
交通事情により、より業務環境の整ったJR高崎問屋町駅前に移転することになりました。
繊維問屋としてのたたずまいを表現するために玄関周りをはじめ和風の素材を用いて、日本の伝統色の組み合わせで伝統的な産業を担う企業の特色を表現しました。
外観は白壁土蔵のような白と黒に塗り分けられた外壁が水平ラインを強調して、伝統色のなかにも現在に通じるシャープな印象を与えています。
また遠くから見える屋上の銀色の円筒形の設備機器覆いが特徴です。
内部は畳敷きの広い店舗を中心に構成されています。
建具や化粧柱など要所には木材を配して反物等の陳列に調和するようデザインされました。
2007年3月
3月15日地鎮祭が執り行われました。問屋町内よりの移転工事です。
絹織物の問屋として全国に得意先を持っておられます。
伝統的な商品を扱うだけにシンプルながら和の要素を織り込んだデザインとなっています。
2007年4月
4月11日、杭打ち工事が始まりました。
摩擦杭を使用した地業工事です。
高崎市問屋町は火山性の堆積物の層が厚く、非木造の建築では杭打ち地業が一般的です。
まず大きな鋼製のドリルで穴を開けそこにセメントミルクと一緒に杭を挿入します。
商社街である事から近隣に振動障害を起こさぬよう慎重に工事が進められています。
2006年4月
杭打ち工事引き続き土工事が進んでいます。
2007年5月
5月19日、基礎地中梁の仮枠検査がコンクリート打設に先立ち行なわれました。
2007年6月
鉄骨の建て方(上棟)が始まりました。
鉄骨は沼田市内の工場で製作され、この間製作図上での打ち合わせ、鉄骨製品検査、
溶接部の超音波探傷(エコー)等の厳密な監理が行なわれています。
2007年7月
6月22日、高崎市建築指導課の中間検査に合格しました。
6月20日の建築基準法改定後の初めての検査とあって万全を期して受検しました。
2007年7月
軽量鉄骨の内壁下地材が組まれ、内装工事が進んでいます。
2007年 8月
竣工しました。 和風の内装が、落ち着いた事務所に仕上がっています。