丸山ビル
- 竣工時期
- 2016年6月
- 用途
- 店舗併用住宅
- 構造規模
- RC造2階建て
- 所在地
- 群馬県前橋市
- 設計
- 米田雅夫
ご高齢になった所有者から所有するビルの利活用を依頼された案件。
かつての花街の中心にある店舗併用ビルで2階はお住まいになっていました。
街に住む人を繋ぐ施設にしてほしいとの願いから工事途中にまちつくりを考える若いグループが入居することになリました。
また内装には温かみのある木質系の材料が使われ、通りに面し大きく開けられた開口部が特長で街に住む人達が気軽に立ち寄れるよう配慮されました。
前橋は活性化に関して若い人たちが幾つかの仕掛けをおこなっていますがこのグループも積極的に街なかに飛び出し、将来を模索しています。
日本の建築、特に住宅の寿命に短さがよく話題にされます。原因は急激な社会構造によるものも少くありません。つまり暮らし方が大きく変化し続けているのです。
首都圏への人口流失、職場の広域化、出生率の低下、等建築単体だけで解決できない要素がたくさんあります。今回のケースのように用途を変えながらも再活用できることは建築にとっても大変明るい話題と言えます。