ハートクリニック
- 竣工時期
- 2010年9月
- 用途
- 診療所
- 構造規模
- 木造 平屋 250.08㎡
- 所在地
- 群馬県館林市
- 設計
- 米田雅夫
館林市富士見町にある内科/循環器内科のクリニック
外観は地域医療の場として親しみやすい住宅スケールのシンプルなものとし、花壇の季節の花々が来院者を迎えます。
砂塗り込み風タイルや木製サッシを用いることで、クリニックでありながら極めて高い質感を持ったリゾートのような佇まいです。
平面計画では診察室を中心に診察が円滑に進むよう検査室等が囲むように配置しました。
室内の仕上げはシックハウス症候群など患者様の健康に特に配慮した安心な自然素材系の材料で構成されています。
床暖房や空気清浄機組み込みのエアコンを採用するなど、快適性も確保しました。
またアンチエイジング医療やリフレクソロジーが行えるリラクゼーションルームを設けるなど、従来の医療施設ではあまりみられなかった、癒しの空間の提案も行われています。
2010年5月
5月の吉日に地鎮祭が行われ、工事が始まります。
今回の敷地では柱状改良と呼ばれる地盤改良を行います。
地盤改良工事に先立ち、杭芯の検査を行いました。
2010年5月
柱状改良工事が行われました。
柱状改良は改良した地盤が、建物を支える強度を長年にわたり維持することが出来ます。
適切な施工管理、技術管理により強度が実現できます。
2010年6月
基礎の配筋検査を行いました。
設計図通りに鉄筋が配筋されているかを確認しました。
2010年6月
アンカーボルトの検査を行いました。
アンカーボルトは土台と基礎を緊結する重要な金物です。
コンクリートを打った直後にアンカーボルトを差し込む田植えといわれる方法では、
アンカーボルトの適切な埋め込み深さ、曲がり等を管理出来ません。
2010年6月
基礎の型枠が取り外されました。
ハートクリニックは弊社も多くの住宅で採用している
次世代省エネクラスの高気密、高断熱仕様です。
シックハウスへの対策と共に来院する患者に配慮した建物となっています。
2010年6月
今週から建て方が始まりました。
多くの職人さん達によって、手際良く軸組みが組み立てられます。
2010年7月
野地板にルーフィングが張られています。
大きな切妻の屋根が特徴的です。
2010年7月
床の合板張りが進められています。
写真は待合室になるところです。高い天井の開放的な空間になります。
2010年7月
屋根のガルバリウム鋼板が葺かれています。
この日の現場は38度を超える猛暑でした。
最も暑いと思われる屋根の上での作業を丁寧にこなしてくれる職人さんには頭が下がります。
2010年7月
外壁は外断熱用の断熱材の工事が行われています。
写真は東面に付く霧除けです。大工が図面から私達の意図を読み取り、
現場にて納まりを確認し形にしていきます。
「神は細部にやどる」
細かい納まりのひとつひとつが建物の表情を決めていきます。
2010年8月
床暖房パネルが張られています。
待合室の床は無垢フローリングです。
この他にも無垢の木材が多く使われた温かい空間になります。
2010年8月
外壁のタイルが張られています。
この外壁のタイルは待合室の壁にも一部張られます。
ざっくりした土壁のような質感に仕上がるこのタイル。
完成が楽しみです。
2010年8月
内部の石膏ボード張りが行われています。
写真は待合室の天井下地です。
天井は緩い孤を描いたR天井になっています。
2010年9月
外周部の足場が取り外されました。
今月末の竣工に向けて内部では壁の塗装等が行われています。
2010年9月
外観の写真です。
待合室は木製の窓のあるあたたかみのある空間となっています。
窓ガラスにはLow-Eガラスを採用し、日射熱による熱負荷の低減に配慮しています。
2010年9月
待合室の窓枠の塗装も終わり、外観もより引き締まった感じになりました。
内部では塗装工事、家具の取付等竣工に向けて工事が進められています。
2010年10月
完了検査が終了し、建物の引き渡しが行われました。
11月に開院します。
地域の皆様に長く愛される医院、そして建物になってくれることと思います。