研究日誌
2018.06.27
建築研究
メンテナンスとリノベーション
私達は200棟に及ぶ様々な建築の設計・監理を担当してきました。そして完成後の維持管理についても関わっています。
■メンテナンス
住宅をはじめ建築は竣工が完成ではなく、住まい始めることによって本来の建築のもつ役割がスタートします。生活を営む間、経年変化は生じます。不具合箇所は早期に手当することによってより長く使用することができます。
当研究所では工事契約の条件に6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月の定期点検を設けています。住宅瑕疵担保履行法では工事の完成保証と雨漏りと躯体の損傷等、住宅の重要な事柄について10年間の保証を定めていますが、使い始めて起こる初期的な不具合を解消するためです。
■リノベーション
住宅に求められる機能等、人生の流れとともに変化します。家族構成の変化。身体能力の変化、職業の変化による生活パターンの変化などです。
当研究所で手がけた住宅も築後30年近く経つものもあります。すでにキッチン、お風呂等水廻りの更新時期を迎え、改装工事が始まっています。また加齢による身体機能の低下を補うためのバリアフリー化工事、単世帯から他世帯住宅への機能改善など建築全体にわたる「フルリノベーション工事」などにも携わっています。
愛着ある我が家を長い間楽しめるための新しい取り組みが始まっています。